
先日、僕の好きな美術館のひとつ、三重県立美術館で9月13日まで開催中の「アルベール・マルケ展」を鑑賞しました。
アルベール・マルケの存在は知ってはいましたが、代表作とか思い浮かぶことなく、なんとなく出かけてみましたが、その作品に魅了されました。
ここで、簡単に画家マルケを紹介したいと思います。
アルベール・マルケは1875年フランスのボルドーに生まれ。生誕150周年になります。パリに出て美術を学び、盟友マチスと出会いフォーヴィスムの画家として活躍しました。旅行が好きでフランスをはじめドイツやイタリア、北アフリカなどを旅した風景画家として知られています。72才で亡くなります。また、反ナチスのレジスタンス運動を支援した画家でもあります。
今回の展覧会は、初期の写実的な裸婦やフォーヴィスムの影響が色濃く残るパリの風景に、今回のサブタイトルである「水辺を愛した画家」の通り、およそフォーヴィスムとかけ離れた海や港、リゾート地の海岸など、美しい風景画が並びます。
マルケの特色を言えば、マチスの色鮮やかな色彩とは違う色合いがあり、パリの曇り空や雪景色など、黒やグレー茶など地味な色彩や海や海岸の風景では柔らかな青や緑の色彩で、どの作品も、そこにある温度を感じます。
地味ではあるけれど、ゆったりとした、心地よい時間が流れるようです。
昨今、注目を浴びている展覧会では、混雑で作品と対峙する時間もなく進みます。どんな展覧会でも一枚の絵との出会いは貴重ではあります。
だからこそ、今回の展覧会のように、さほどの知名度はなくとも行ってみて良かったと実感できる新たな出会いが生まれると思います。
本展覧会は、9月22日から12月13日まで、開館50周年記念して東京SONPO美術館に巡回されます。
知られざる近代絵画の巨匠、アルベール・マルケのすべてを見届けてみてはどうでしょう。